真の、真の、真のチャンピオンを決定するレースが、今年からRCSレースにラインアップされた。2014まではOPENクラスと題して7-8歳の年齢制限を設けてレースを開催していたが、「世代を問わない場合、現在の最速は誰か」というテーマを実践するために、新たなOPENクラスを設定したものだ。
参加条件は1点だけで、各クラスでRCS表彰対象の上位10名に入った選手のみ、というものである。と言うことは、2歳クラスの選手が7・8歳クラスの選手と走ることにもなるわけで、柔道にたとえるなら「無差別級」、ボクシングならスーパー・ヘビー級に相当する真の王者決定なのである。
この究極のチャンピオンレースを勝ち進み、果敢にもチャレンジした決勝12人のスーパーライダーを紹介しよう。
1グリッド
=かわさきしんたろう選手(Team Kamikaze Kids)/6歳クラス
2グリッド
=こさかまさと選手(LINO KEIKI)/6歳クラス
3グリッド
=ゆあさこうたろう選手(LINE4)/6歳クラス
4グリッド
=のざきこうが選手(TEAM RIVER)/7~8歳クラス
5グリッド
=おかむらりお選手(LINO KEIKI)/6歳クラス
6グリッド
=いけがみりょうま選手(Ichi 2 Thunders)/5歳クラス
7グリッド
=もりやまゆうき選手(Team Kamikaze Kids)/7~8歳クラス
8グリッド
=ふるばやししょうま選手(Team Kamikaze Kids)/6歳クラス
9グリッド
=たきがみひじり選手(フリー)/7~8歳クラス
10グリッド
=かきぎゆうしん選手(相模原Team Rust-eze)/6歳クラス
11グリッド
=みやうちたすく選手(FICUS RACING)/5歳クラス
12グリッド
=ささきけいた選手(チームグラスライダー)/6歳クラス
このラインアップを見てお分かりのように、無差別級の王者決定戦とは言え、5歳クラスの参加選手が2名もいたことに驚いた。5歳の出場選手はいけがみりょうま選手とみやうちたすく選手だ。りょうま選手はこの日の5歳クラスで優勝者。たすく選手は同2位の実績を引き下げての参戦。そして見事に決勝へと駒を進めたのである。
スタートの地の利を活かして、最初に飛び出したのはかわさきしんたろう選手だった。しんたろう選手はトップのまま、直線からクランクコーナー、そして最初のWヘアピンへとまさにオン・ザ・レール。1年先輩のもりやまゆうき選手に追撃の機会を与えず、およそ3バイク差をきっちりと保ちながら疾走する。
そしてレースはアッという間に二つ目のWヘアピンにかかり、最後のヘアピンをクリアしたときのトップと2番手の差は7~8バイクに広がっていた。
OPENクラス初代のチャンピオンはかわさきしんたろう選手、2位にもりやまゆうき選手、そして3位にはのざきこうが選手が入った。