いよいよ今週末に迫ったRCS富士ラウンドですが、今回は競技車両の整備についてのご案内になります。
前回大会でとしてそのまま乗車するには危険であると思われる状態の車両がいくつか見受けられたとの報告がありました。具体的にどのようなものがあったかを解説しますので、皆様も十分ご注意の上ご参加いただくようにお願いいたします。
ステムのクランプ部差込不足について
多くの車両が上記のようなアヘッドステムを使用したステアリングを代用しておりますが、フォーククランプ部の差し込み不足によって強度が落ちている状態で使用されている車両が見受けられたそうです。具体的に言うと下記のような状態です。
ステムを安全に使用するためにはクランプボルトに適切な締め付けトルクが掛かる必要があります。しかし、差込部が浅いと上図の通り上部のクランプボルトが適切に締め付けられません。このような状態になると走行中にハンドルがズレる、ステアリング部分が外れる、最悪の場合は長く使用するとフォークごと折れるなど様々な悪影響が及びます。またそれらの事象がレース中に発生した場合は周囲の選手への被害も考えられますので、適切な状態でレースに出ていただけるようお願いいたします。
※現在は車両規定に記載はありませんが、次回開催以降は正式に追記予定ですのでご承知おきのほどよろしくお願いいたします。