全日本ランバイク選手権シリーズとは?
全日本ランバイク選手権シリーズ(以下RCS)は
ストライダーなどの足で蹴って進む「ランバイク」を使って行う競技形式のレースです。
年間を通してシリーズ戦として開催されますので、
継続的にレースに参加したい場合はF1などのように、
「シリーズポイント」を獲得しながら速さを競います。
もちろん、初めてレースに出る選手も本格的なレースに参加して楽しめます。
また年齢による走力差を考慮して、年齢別でクラスが分かれております。
年間シリーズ戦で全国を転戦するため、
各地のトップライダーが多く参加しており、そのレベルは全国でも屈指です。
年間シリーズ戦で定期的にポイントを計算しているRCSならではのクラス分けです。
日本最高レベルのレースと、一番気軽に参加できるレースが同時に開催されるのがRCSです。
目指すのは、はじめてでも楽しめて、熱くなってもやり甲斐のあるレースです。
大会名・大会ロゴマーク
全日本ランバイク選手権シリーズの特徴
一年間を通して開催されるランニングバイクのシリーズ戦です。
参戦クラスはその大会での月齢で行い、ポイントは生まれ年で集計するという仕組みの大会となります。
上図のように大会ごとの参加クラスはレース参加時の月齢でクラス分けを行い、年間のシリーズポイントは生まれ年によって分けることで平等にすることが可能となります。
開催するクラスについて
参加するクラスは大会ごとの月齢で決まります。 2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、7-8歳、OPENの7クラスが開催されます。2歳〜7-8歳クラスは年齢制限がありますが、OPENクラスは年齢無制限クラスです。RCSへの参加経験がある選手であれば出場可能です。ただし、安全に乗車することが難しくなっていると判断した場合は受付をお断りする場合があることをご了承ください。
大会別開催形式(各年齢別クラスごと)
予選及び敗者復活は参加者数により行うレース数を決定します。 参加人数が少数の場合は決勝を1列スタートとし、順位決定戦を開催いたします。 ※順位決定戦とは準決勝敗退者のみで決勝前に行われるポイント確定レースです。
レースの開催頻度
参加する選手の平等性を重要視した大会を目指す上で、定期的な開催が必至となります。 そのため、年12レース開催を目標に定期的な開催を目指します。
獲得ポイント制
年間12レースの各レースごとにポイントを1位〜24位まで振り分け、その合計を競う。
集計は1月〜12月の間で行われ、12月の最終戦では年間表彰を行う。
参加クラスで集計するのではなく、生まれ年ごとに集計を行うためご注意ください。
ポイントが同点の場合は
最高順位が上位の選手>最高順位が多い選手>次点の順位が上位の選手
の順番で決める。
また、各チームごとでも獲得ポイントを集計し、年間表彰でも優秀チームとして表彰する。
RCSのコース作りについて
スタートグリッドの幅はひとりあたり60cm!(2013第3戦より採用)
RCSではスタート直後の接触転倒を出来る限り避けることが出来るよう一人あたりのグリッド幅を60cmに設定しています。なぜ60cmかというと、日本の法律で定められている自転車のハンドル幅が60cmと定められているためです。スタート直後の接触転倒の一番の原因はハンドルの交錯によるものです。昨今のランバイク界ではカスタムを行う方が多く、その中でも自転車用のハンドルを流用して使用している方も多いです。多くの方は適切なサイズにカットされていますが、中にはそうではない車両も見受けられ、安全も考慮した上で「60cm」とさせて頂きました。
スタートゲートは捻れない金属製で両端8m!(2013第5戦より採用)
ひとりあたり60cmの幅を12グリッド用意するとそれだけで7m20cmもの幅となります。RCSでは板を抑える係員が選手の走行の邪魔にならないよう、両端40cmずつ広げて、そこを係員が抑えています。そのため、両端で8mもの幅となります。
高速道路の1車線が最大3.5mと定められておりますので、2車線の高速道路でも路肩を利用しないと設置できないくらい、幅の広いスタートゲートとなっております。この幅を確保することでスタート直後のアクシデントもかなり減ってきました。
スタートゲートに滑り止め用マットを貼付(2013第1戦より採用)
スタートゲートから最初の第一歩を力強く進もうとすると雨や靴の状況次第でスタート直後に足を滑らせることが多いです。スタートのタイミングではすべての選手が集中して意識をしていますので、そこで滑ってバランスを崩してしまうと大変危険です。そのため、RCSでは赤色のマットを敷き、スタートゲートに貼り付けています。足を滑らせてスタートから不利な状況にならないように、そしてアクシデントが起きづらくするために工夫しております。
レース会場の路面は雨が降っていても滑らないよう考慮!
8m幅のスタートゲートが置ける会場となると候補地選びがかなり難しくなりますが、それに加えて会場の路面にもこだわっております。基本的にランバイクレースは野外スポーツなので雨がふることもあり得ます。会場によっては雨が降って路面が濡れた場合にタイヤがグリップせず、転倒の危険性が格段に上がります。RCSではそういった路面の場合は会場の候補地から除外し、雨でも安全な会場選びを心がけております。
スタートからの直線は幅8m、長さは30m以上!(2013第2戦より採用)
スタート直後にコーナーを設置すると密集した集団が一斉に1コーナーのイン側を目指して密集してしまいます。密集すると当然のことながら接触事故が多発してしまいます。そのため、RCSでは最初のコーナーを出来るだけ遠くに設定することで接触事故の可能性を軽減しております。
第1コーナーの角度は90度よりも緩く(2013第7戦より採用)
第1コーナーはレースの中でも一番選手の密集率が高いコーナーです。そこで減速が必要なコーナーを設定してしまうと集団後方では渋滞状態となり、減速が間に合わない場合は接触事故が起きてしまいます。そのため、事故が多発した2013第6戦以降は安全を確保するため出来る限り減速せずに抜けられるような角度のコーナーを設定しております。
コース幅はスタート〜1コーナーまで8m、その後は5m!(2013第3戦より採用)
スタートゲートの幅が8mですので、最初の直線でコース幅を絞ってしまうと、選手同士の間隔が近くなり、直線上で接触してしまう可能性があります。そのため、スタートから1コーナーまでの間は8m幅をキープし、走行ラインの自由度を高めて接触事故の可能性を軽減しております。また、2コーナー以降の集団が間延びした状態でも安全に追い抜きが可能なように5m幅で設定しています。
コースの距離目安はショート180m、ロング250m!
選手達が広い場所で力いっぱい走りきれるように短くも長くもないちょうどいい距離を求めて設定しました。レースコースは全員が同じ方向に走っており、対向者がいない安全なクローズドの場所です。実力を出し切れずに終わったり、疲れて走るのが嫌にならない距離を考慮した結果ショート180m、ロング250mという設定が一番適していると判断しました。
安全な速度で競技されるようにヘアピンカーブの設置
上記の通り、RCSでは雨でも滑りづらく走りやすい路面で競技されるため、競技中の速度は高めになります。そのため、減速が必ず必要な角度のきついヘアピンカーブをコース選手同士の距離が離れ始める中盤付近に1ヶ所以上設置しております。そうすることで、一度大きく減速をしなければなりません。技術レベルの高いハイスピードなレースではこの減速が安全面で重要となってきます。
コーナーは最低でも5つ以上設置
直線が得意な選手や、コーナリングが得意な選手など、選手によって長所の部分が異なります。そのため、全員が自分の実力を出し切れるようにテクニカルなコーナーを多めに設置しています。また、ヘアピンカーブと同様に速度を調整する役割も果たしています。