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2013/3/10(日)RCS第3戦・SAGAMIHARAラウンド 大会レポート


3月10日(日曜日)、R.C.S第3戦さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの会場は、春うららの花曇り状態だった。そんなルンルン気分の中、2歳、3歳のレースが開始された。
コース全景

相模丘陵のひな壇に設置されたR.C.S第3ラウンドは、アップダウンのタフなコースに仕上がっていた。ショートコースは100メートル強、フルコースは230メートルでヘアピン・鋭角コーナーが3カ所、90°角、複合カーブが2カ所というテクニカルコース。とくに今回から青色のネットをパイロンに被せたことで、前回と比べてコースが見やすくなったとの意見が聞かれた。

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2歳クラスは全戦、3歳クラスは予選から準決勝までのレースをショートコースに設定。ショートとは言え、設置されたコースレイアウトは、第2戦AKIRUNOラウンドよりアップダウンのタフな勾配。それでも力強く地面を蹴りながら、選手たちは予選各レースを疾走していった。

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突風が吹きはじめたのは、午前10時半を回ったころだった。山側から吹下ろしてくる風が、コース設置のパイロンを吹き飛ばしはじめる。観客の皆さんの協力をいただき、コースをキープしてレース再開。その後も突風と戦いながら、何とかコースを保持。2歳クラスの順位決定戦、そして決勝を終えることができた。

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突風の風向きが急に変わったのは、2歳クラス決勝が終わったころだった。それまで山から吹下ろしていた風が、突然、谷の風に変わる。風は谷から吹き上げて、本部テントや計測、音響のテントまで吹き飛ばす勢い。

さらにこの風向きは、雨雲を呼び込んできた。スタッフたちが雨に弱い電子機器を必死で守りながら、それでもレースは中断すること無く進行。

実は同じころ、都心では「煙霧」が発生していた。これは空気が対流して地表付近のちりなどが巻き上げられる現象で、一時的に二キロ先までしか見通せない状況を言うそうだ。幸いにも大会会場は相模丘陵のただ中にあって煙霧の被害を被ることはなかったが、一時の暴風雨状態には主催側ばかりではなく、ギャラリーテント村にも多大な影響を及ぼしていた。

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2歳クラスの決勝レースでは、スタート直後から幾分登り気味の45メートル直線を制したわだおうすけ選手(フリー)が、90°角の第一コーナーをアウト・イン・アウトの理想的なコース取りで回り、昇り勾配を駆け抜けてゴール。ダントツの速さを見せた第2戦に引き続いて、今回も優勝の栄冠を勝ち取った。

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2番手でゴールに飛び込んだのは、いわさきさくと選手(Team Kinocco)。初出場ながら堂々と2位に食い込むレース運びは、今後の活躍に期待がかかる。

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これでおうすけ選手は2連覇を達成。現在のところ敵無しの状態。シリーズポイントも今回の30ptを加算して73ptの断然トップ。さくと選手は27ptを獲得。3位も初出場のながうらしゅう選手(フリー)。

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3歳クラスは、文字通り火花を散らした決勝となった。直線ではほとんど横一列に並んで、第一コーナーへ飛び込んでいく。この時、さのりょうま選手(THRAPPY)が頭一つのリード。その後、巧く加速したりょうま選手は、次のヘアピンコーナーで後続を突き放しにかかった。2位以下はダンゴ状態でヘアピンコーナーをクリアしていく。

第3コーナーを通過してからのりょうま選手はさらに加速。第4コーナーのヘアピンでは完全に独走態勢をキープ。ダウンスロープから鋭角コーナーを回り、最後の坂を駆けのぼるころにはすでに後続の姿はなかった。文字通りの完全優勝だ。これでシリーズポイントも、前回までの18ptに今回優勝の30ptが加算され、一気に48ptに跳ね上がった。

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2位はいがらしかんた選手(THRAPPY)。18ptに27pt加算で45ptと、りょうま選手と同様、大幅にシリーズポイントをアップさせた。愛知県勢の同チーム内で1、2フィニッシュを決める強さはタダ者ではない。

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3位にはふじたりゅうのすけ選手(Team Kinocco)が関東勢として一矢を報いる。

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スタート直後からの直線で頭一つ抜け出したかわさき しんたろう選手(Team Kamikaze Kids)は、第1コーナーにかかるころには早くも独走態勢を築く。その後ヘアピンカーブを回って複合コーナーから二つ目のヘアピンを抜けたとき、ほぼレースの勝敗は決定していた。それほどの完璧な強さを見せつけたしんたろう選手だった。

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むしろレースとしては、2位以下が熾烈だった。二つ目のヘアピンでインを制したふるばやし しょうま選手(フリー)が、続くダウンスロープからの鋭角カーブを外側から被せるようにして、インに入ろうとしていたこさか まさと選手(Rocket☆Stars)のラインを塞ぐ。最後の坂を駆け昇っていき、そのまま2位でゴール。

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一方、前を塞がれたまさと選手はそこで失速。鋭角カーブを大きく膨らむと、後続のあおき ななと選手(チームグラスライダー)、いとう はやと選手(green leaves)、わたなべ いちろ選手(THRAPPY)らの猛追を受け、最後はなだれ込むようにして一斉にゴールイン。選手たちの凄まじいバトルに、ギャラリーからも歓声と拍手がわき起こっていた。

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さて、晴れの表彰台に上がった3位のこさか まさと選手がいきなり「この次は勝ちます」と、優勝宣言。その優勝宣言を受けて、今回優勝のかわさき しんたろう選手。「次もまた、勝ちます」と、王者の貫禄を見せた発言! 次のTAMAラウンドが楽しみだ。

 

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このクラスは他大会で多くの優勝経験を持つふるやしおん選手(Trick Riders)の出場。レースはしおん選手の王者の貫禄。レース展開としては4歳クラスとほぼ同じパターン。断然トップの王者の走りだった。

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2位以下の争いも、4歳クラスと非常に似ていた。やはりレースのポイントは二つ目のヘアピンからのダウンスロープであり、その先の鋭角コーナーだった。とくに鋭角コーナーは逆バンク気味になっていて、立ち上がりからのバランス取りが非常に難しい。

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ヘアピンでインを取られたあんどうりくと選手(ちーむ4649)だったが、ダウンスロープで先行するむらかわゆうき選手(B→ts)を冷静に見ながら、コーナー手前で被せるようにクリッピング・ポイントをクリアすると、その後は流れるようにゴール。最終コーナーで追走を見せたゆうき選手だったが力及ばず、3位に甘んじた。

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前回のAKIRUNOラウンドに続き、連覇のかかったとべ はやと選手(Clover☆s)の見事なレースで、第3戦SAGAMIHARAラウンドの最終レースを飾った。とくに二つ目のヘアピンを抜けてから、勝負どころとなる鋭角逆バンクのコーナーワークが素晴らしいテクニックだった。

これで前回までの51ptに今回優勝の30ptを加えて81ptをゲット。シリーズ争いも2位以下に溝を開けた。「優勝する自信はあった。いつも通りの走りだった」と、早くも王者の余裕。

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「今日は2位になって良かった。次は一番高いところが良い。優勝するぞ!」と、次のラウンドへの意欲を見せたのが、2位に入ったしばた りく選手(SEALs)。

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逆に、「途中で膝が痛くなって、思うように走れなかったことが悔しい」と、アクシデントで悔しさを滲ませたのが、3位のかぶらぎ れん選手(つくばDream kids)。しかし、その目は次戦での雪辱に燃えていた。

 

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さて、今回のラウンドの特徴は、いずれのクラスも1位の選手がダントツに速かったこと。とくにヘアピンのコーナー取りが巧く、その後の立ち上がりを計算に入れた走りをしていたようだ。非常にテクニカルでタフさが要求されるコースにも関わらず、その上をいくライディングテクニックに観客席からも思わず「オーッ」と、驚嘆の声がもれる。
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突風によるコース修正などのアクシデントをモノともせずに、レースを組み立てていく選手たちの走りは、すでにMotoGPを彷彿とさせる華麗さを備えていた。間違いなく選手たちの技術も、回を重ねるごとにレベルアップしているようだ。

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ところで、ここで面白い情報を披露しよう。F1での話だ。1982年にF1グランプリで年間優勝に輝いたのは、フィンランドのドライバー・ケケ・ロズベルグ選手だった。彼はウィリアムズ・フォードを駆り、並みいる強豪を抑えて見事シリーズチャンピオンになったのだが、驚くなかれ彼の戦績は表彰台に乗ったのが都合6回、優勝に至っては1回だけだった。シーズン1勝でのチャンピオン獲得は、ロズベルグと1958年のマイク・ホーソンの2例のみである。しかもシーズン初優勝を記録したのは第14戦スイスGPというギリギリの滑り込み。そこでトップに立ち、そのまま初の総合優勝した珍しい記録だった。

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そこでR.C.Sのシリーズタイトル争いに目を向けてみる。ここで注目したいのは5歳クラスのたかしま ぎんたろう選手(TEAM VIT)。初戦10位、第2戦8位でランク8位の32ptだったが、今回の第3戦でも4位で23ptをゲット。合計55ptとなり、一気に総合4位にランクアップしてしまったのだ。ぎんたろう選手はまだ一度も優勝は無く、また表彰台にも登ってはいないが、もしも全12戦の中で優勝があればケケ・ロズベルグ選手のように総合優勝をさらってしまうかもしれない。

さらに特筆すべきは、ぎんたろう選手は三重県からのエントリーということ。長距離遠征で3連続の出場。各ラウンドで地道にPTを積み重ねていった結果が、この成績につながっていたのだ。まさに「継続は力なり」となることを、あらためてわれわれに教えてくれた素晴らしいケースである。

そう、いつでも誰にでも、シリーズチャンピオンになれるチャンスはあるのだ。